泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

笑う門には福来る

新年あけましておめでとうございます。

2021年がやってきました。

 


去る2020年は、自分自身にもう一度向き合い新たなスタートのための準備期間だった1年でした。

年女でもある今年は、自分の知らない世界への飛躍と、嫌いな自分からの脱皮を目標に謙虚に頑張ろうと思います。

 


あ、そうそう。

これはささやかな報告ですが、私、夏目ハクの新たな就職先が決定いたしました。

ようやく無職ニートの崖っぷち状態からの脱出だー!

と思ったのですが、なんと新しい職場での働きはじめは正月明けの、さらに祝日明けの今月12日。

年始の時期の転職なのでしょうがないかなと、一応崖っぷち状態を脱出できたことを喜びながら、もう少し続く無職ニート期間を楽しんでいこうと思います。 

 


そんなこんなで2021年1月1日。

初詣、初夢、初笑い…これからいろんな初物が待っている今日は、笑いについて書いていきます。

 

*


むすっとした表情でテレビを見ているパンダ。

パンダが見ている目の前のテレビには大好きなお笑い番組が映っている。

しかし、頭の中でイライラしてる今のパンダにとっては、数々のお笑い芸人による渾身のボケもツッコミもただ流れるだけの機械音となっていた。

「何をそんなイライラしてるのよ。」

「さっき前の職場から連絡があったんだけど、渡すべき書類を渡し忘れてたからいつ取りに来れますか?だって。ごめんなさいの一言もなくよ?さも、私が動いて当然って感じの言い方でさ。腹立つー。」

むすっとした表情のまま答えるパンダ。

「じゃあ、取りに行…?」

「行くわけないでしょ?!」

セバスチャンの問いかけに、食い気味で答える辺りどうやら相当イライラしているらしい。

「結局郵送してもらうようにした。あ、郵送なんですね。みたいな言い方されてさらにイライラするー。そもそもさ、退職時に渡さなきゃいけないその書類って、その後市役所に出さなきゃいけないらしいの。でも、今日すぐ送ってもらったとして今日金曜日!土日挟むでしょ?月曜日に来たとしてもすぐ仕事納めで開いてないのよ。つまり年明けてからじゃないと出しに行けないのよ。めんどくさすぎ…。」

「それは…なかなかしんどい状況ね。」

一度吐き出したイライラはトドメを知らない。

そこからパンダはイラつくー、普通ごめんなさいとかいうでしょ、なんなの?とぶつぶつ小さくイライラを発していた。

「うーん、あなたの気持ちはわかるけど、イライラしてても郵便物がすぐに届く世界じゃないことには、怒りはただの美容の大敵よ。その内書類は届くんだし、幸い次の職場での働き始めまでまだまだ時間があるでしょ。市役所については年明けにさっさと行けば良いわ。いつまでもむすっとした顔でいると、その表情がこびりついて取れなくなるわよ。」

そんなセバスチャンの言葉にパンダの眉間が反応する。

不動明王みたいになってるわよ。」

「言い過ぎでしょ。」

と言いながらも、眉間の皺を伸ばすパンダ。

「イライラするのは生きてたら仕方ないことよ。人間完璧な人はいないから、皆んなが気持ちよく生きようとしても、ちょっとした不完全さによってイライラが生まれるのよね。でも、そんな不完全な人間に囲まれて生きていかなきゃいけないの。あなたもその不完全な人間の1人だからね。だったら、少しでも幸せに生きていきたいでしょ?」

「…うん。」

「じゃあ笑うことね。笑顔は誰が見たって気持ちいいものだし、ニコニコ笑ってれば幸せは自然とやってくるものよ。」

パンダは両手の人差し指を口角に持っていき、無理やり押し上げる。

「スマーイル。」

 

*


人は笑顔でいると、脳の肯定的な感情を作るところが刺激されて自然と元気が出るそうです。

 


笑う門には福来るというように、好きなお笑いを見たり、家族や兄弟とバカ笑いをしていると、イライラや不満な感情は肩身を狭くして自分の中から出ていきます。

 


皆さん、今年の初笑いはもう済みましたか?

 


2021年は笑いで溢れる幸せな年になりますように。

今年もよろしくお願いします。