泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

損切りは早めに

損切りとは、主に投資家たちの間で使用される言葉で、投資を行なった際に損が出ている状態で、それ以上の損失が出ないようにするために、決済を確定することを言います。

 


これは、投資をやってる私の知人の話ですが、損切りは、損切りをした時点で自分が損することが確定するので、いつか利益が出ると思ってなかなか出来ないことが多いそうです。

ですから、ズルズル引っ張って結局あのとき損切りをておけばよかったって後悔しながら、仕方なく断腸の思いで損切りして爆死というパターンがお決まりの様子。

 

 

 

今日はそんな損切りについてのお話です。

 


今日は仕事ではなく、プライベートのお話。

 

*


パンダのもとに高校の時の友達から久しぶりの連絡が来た。

 


『久しぶりー、今何してるの?』

「めっちゃ久々!どうしたの?」

『何してるかなーと思って連絡した!ねえ、今度会おうよ!』

え?いきなり?

「え、まあいいけど。急だね(^^;;」

『いいじゃん!私たち高校の時よく遊んでたじゃん!久々に遊ぼうよ(≧∇≦)』

 


そんなこんなで怒涛の勢いで決まった遊びの約束。その日が今日だ。

「じゃあ、行ってきます。」

「気をつけてー。」

 


~数時間後~

「…ただいま。」

「おか…ん?楽しい女子会だったんじゃないの?元気ないじゃん?どうしたの?」

「それがさ…」

パンダはことの顛末をセバスチャンに話し始めた。

久々の高校の友人との再会を喜んだのも束の間。すぐにカフェに連れて行かれると、全く知らない男性が待機しており『今の現状に満足してますか?』という話から、とあるネットビジネスの副業の話をペラペラと2時間話し始めた。

「うーわ、それ例のマルチ商法じゃない?あるのね実際。」

「まさか自分が体験するとは思ってなかった。」

「で、どうなったの?あなた推しが弱そうだから話をどんどん進められそうだったけどどうしたの?」

するとパンダは一枚の名刺を取り出した。

「今度はセミナーだってさ。興味があるならここに連絡ちょうだいって。流石に前返事してないけど。どうしたらいい?」

「どうしたらいい?って今すぐ断りなさいよ!あなたいい人になっちゃってるわよ?」

「いい人?」

「都合のいい人って意味のいい人ね。そんなふうに自分の利益のためにどうでもよくて都合のいい人間を引き込む奴と連む必要はないわ。今すぐブロックして、名刺も破り捨てなさい。」

そういうとセバスチャンはパンダから名刺を奪い取り、ビリビリに破り捨てゴミ箱に捨てた。

「人との縁は大切だけど悪縁はさっさと断ち切るに越した事ないわ。損切りは早めにしなさい。」

 

*


悪縁を持つと「あの人嫌だなー」「縁を切りたい」と負の感情が生まれてしまれてしまいます。

 


その負の感情は決して自分に良い影響を与えません。

 


人と付き合うときに必ず損得勘定で付き合えとまでは言いませんが、自分が嫌だなと思いながら、自分がわざわざ損をすると分かってる状態で、その人の顔色を伺うために付き合う意味はどこにあるんでしょうか?

 


私はないと思います。

 


もう、いっそのこと悪縁はさっさと断ち切り、未来の良縁を楽しみにしましょう。