図書館ではクリック音も騒音
人が不快に感じ始める音の大きさは、70dbぐらいからと言われています。
具体的にいうと、すぐ近くの蝉の鳴き声や、やかんが沸騰する音が大体この程度だとされています。
想像してみると確かに騒がしいのが分かりますね。
では、それ以下の大きさの音であればいつ何時出しても問題ないのでしょうか?
今日はそんな音の大きさに関するお話です。
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本が好きなパンダは、休みの日や時間がある時に図書館に行くことがある。
その日は、敬語の勉強をするために、買ったばかりのiPadを使ってノートを取りながら本を読んでいた。
iPhoneでクリーピーナッツを聴きながらiPadでノートを取るという、なんとも現代の若者らしい様子のパンダ。
しかし、その様子をセバスチャンは怪訝な顔で見つめる。
(ねえ、音うるさい。)
(え?音漏れしてる?)
(そうじゃなくて、iPadのほう。あなたイヤホンしてるから聞こえてないかもしれないけど、クリック音が結構響いてるわよ。)
(やばっ)
その指摘を受け、慌ててiPad内の設定でキーボードのクリック音をオフにした。
その後、ある程度本を読み終え、帰ることにしたパンダはセバスチャンとともに図書館を後にした。
「あの時セバスチャンが教えてくれなかったら、危うく摘み出されるところだったよ。」
「摘み出すまでは行かなくても、注意は受けてたでしょうね。」
気づけてよかったーと胸を撫で下ろし、セバスチャンにお礼を言うパンダ。
「音楽聴きながらだと普通にわからなかったし、家でiPad使ってる時もクリック音なんて気になったことなかったから全然気づかなかったよ。」
「普段は気にならない音でも、図書館みたいに静かにしてることが普通の空間では、不快に思う音になることがあるからね。自分の出してる音が相手に不快な思いをさせてないかを常に気にしておくことは、社会で生きていくには重要な心遣いかもね。」
セバスチャンの言葉に、普段ガサツな扱いをしてしまってるお陰で、ガチャガチャ音を不必要に立ててる自分を反省するパンダ。
「音っていうのはすぐに消えるけど、耳には意外と残るもの。出さずに済むなら、出さない方がいいわ。」
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今回のiPadの件以外にも、人は生活をしていると、物を置くとき、洗い物をしてるとき、何か動画を見てるとき、様々な場面で自分が思っている以上に音を出している時があります。
その時、自分が必要以上に音を出してないか今一度振り返ってみてください。
どうですか?意外と無神経に音を出していませんか?
出してないよ、と答えた方。流石です。
そのままのあなたでいてください。
もし、必要以上に出していた方は、どのようにしたらその音を出さずに済むかをさらに一緒に考えてみましょう。
物を置く時はゆっくり丁寧に置く。
洗い物をしている時は極力上からとって綺麗に並べる。
そもそも食洗機の中のものを事前に片付けておく。
何か動画見る時は周りの人の有無に限らず、イヤホンをして適切な音量で聴く。
いっそのこと音を出したらダメゲームを一人で開催しちゃいましょう。
ちょっとした生活音も、どんなに素晴らしい楽曲も、隣の人にとっては騒音かもしれないから。