泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

ピンチはチャンスの始まり

2020年。

本来であれば東京夏季五輪によって大いに盛り上がったであろう今年はコロナウイルスの世界的な流行で、今までの暮らしとは随分違った生活を送ることが余儀なくされました。

 


ライブやイベントは軒並み中止、再開したとしても、入場人数を制限したり、オンラインでの参加になったり。

 


飲食業界もかなり様式が変わりました。

ウーバーイーツなどのテイクアウトや、出前をとって家で食べることが多くなり、密になりやすい飲み会や宴会は控えるようになりました。

 


私は看護師なので、そこまで実感はないのですが、周りはテレワークやリモートワークといって自宅で仕事をする人も多くいたようですね。

 


消毒、マスク、手洗いうがいが命綱となった今、日本だけではなく世界中が大ピンチを迎えている状態です。

 


このピンチ、どうしたら乗り越えられるのでしょうか。

コロナピンチを乗り越える策を思いついたわけではないのですが、ピンチを乗り越える策はなんとなく知ってるつもりなので、今日はそんなお話です。

 

 

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職場の人間関係がうまく行かずギクシャクしてしまい、仕事中何をしてもうまく行かなくなってしまったパンダ。

やることなすこと空回り、その為か周りの皆からも当たりがキツくなってきてしまった四面楚歌の状態で、鬼瓦先輩を始め周りに何か言われるたびに萎縮してしまい、さらにミスを犯しやすい状況に陥ってしまった。

まさに絶体絶命のピンチ。

今すぐ逃げ出したい一心で、誰もいない部屋に逃げ込んだ。

「どうしよう。このままじゃ…。」

そんな時、やっぱり頼りになるのはセバスチャンだ。

「大丈夫よ。落ち着きなさい。」

「もう、この職場に私の居場所なんてないよ…。」

「大丈夫。あんな悪口と文句しか言わない連中と一緒にいる必要ないわ。必要最低限の関わりだけしてればいいのよ。それに、全員が全員あなたのことをよく思ってないわけじゃないわ。」

セバスチャンの慰めに少しずつ落ち着き出したパンダ。

「今はピンチに思うかもしれないけど、ピンチはチャンスよ。とりあえず、私は幸せって呟きなさい。」

「…幸せ?この状況で?」

「辛い時こそ、幸せって言うの。何度も何度もそうやって自分に言い聞かせて。そしたら脳が勘違いして本当に幸せと思える場面に導いてもらえるわ。ほら、とりあえずやってみなさい。」

「私は幸せ…。」

この状況で幸せという言葉にかなりの違和感を感じたパンダであるが、不思議なことに自分の発した幸せという言葉にホッとすることができた。

 

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結果的に私はその職場を辞めてるので、説得力はないかもしれませんが、辞めたあと確認してみると、過酷な労働環境であった職場をすんなり後腐れもなく辞めることができた。と考えれば、やっぱり幸せだったと自信を持って言えます。

 


セバスチャンが言うように、自分が困った時程幸せと呟けば、脳が勘違いしてその場面に導いてくれる、というのは実際に効果があります。

 


『認知的不協和』という言葉をご存知ですか?

この言葉は、人が自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態、またそのときに覚える不快感を表す心理用語です。

 


この認知的不協和を脳は嫌います。

なので、この不快感を消すために脳は、自分自身の行動や言動、思考を変えてこのズレを埋めようとします。

有名な心理効果なのでもしよかったらGoogle先生に聞いてみてくださいね。

この効果を利用してピンチをチャンスに変えます。

 


どんなに長いトンネルにも先には必ず光があります。

2021年は光さす年になりますように。