泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

ワンチーム

皆さんは、ほうれんそうという言葉をご存知ですか?

 

おひたしにすると美味しい?

違います。

 

報告、連絡、相談、の頭文字をとって報連相

最近ではそれに加えて確認というのも重要視されてきています。

 

社会人になったら嫌でも付き纏ってくるこの行為。

特にチームで動いている仕事の場合は、これをちょっとでも怠ると大目玉を喰らいます。

 

今日は、そんな報連相についてのお話です。

 

*

 

バス停からトボトボ帰るパンダは職場の先輩に大目玉を喰らったらしい。

「気を遣って動いたら、空回りして逆にお説教だよ…。」

「どうせ自分の中で納得できる理由があったから、確認もせずにやったんでしょ?」

「報、連、相苦手だよ~、そんなにいちいち言う必要あるのかな?察してくれればいいのに。」

「察してくれ、ねー。」

セバスチャンは少し考えた後、こう言った。

「ところであなた、四千頭身が出演する番組全部把握してる?」

お笑い好きのパンダが今最も推してるお笑いトリオの四千頭身

中でもパンダはミーハーなので石橋遼大推しである。

「え、あー…どうだろう?毎日チェックはしてるけど。」

「じゃあ、今日急遽夜の19時からとある番組の再現VTRに出演が決定したってツイートは知ってる?」

「え?」

そんな情報知らないパンダ。

「知らなかったでしょ?でもそのツイート通知設定で携帯のロック画面に表示されてたのよ。あなたのことだから当然チェックできてるだろうと思ってあえて言ってはなかったけど。」

「そんな、いくら好きだからって全て把握を把握できるわけじゃないし、他にもやることあるんだから…。」

「つまりそういうことでしょ。」

その瞬間パンダは気づいた。

知ってると思ってた、わかってると思ってた、察して。

それが独りよがりの無茶な話であったことに。

「好きなことですらそうやって把握しきってないのに、仕事ってなったら『察してくれ』とか『知ってると思ってた』なんて相手も自分の業務があるのに無理な話よ。もしできたとしても神経の使い過ぎで一日で頭爆発するし、効率が悪くていつまでも仕事が終わらないわ。でも、一人一人が一言言うだけでその余計な疲労を背負わなくて済むのよ。報告しかり、連絡しかり、確認しかりね。相談は一言ではないかもしれないけど、相談がありますって意思表示はすれば済む話。いちいち言わないとダメなんじゃなくて、言った方が楽なのよ。」

そう言われてパンダは、自分で自分の首を絞めていたことに気づく。

「今度からちゃんと報 連 相 と確認、ちゃんとするようにする。」

「それがいいわ。」

 

*

 


報告は、先輩や上司に不安に思われない為に。

連絡は、チーム全体に情報が共有できる為に。

相談は、問題が発生する前に解決する為に。

 

社会はチームで生きていくわけですから、自分がいる状況を相手に知ってもらう必要があります。

その逆も然り。


自分が何か行動すれば小さなことでも相手に伝えていく。

そうすれば、いらない緊張も疲労も大目玉も喰らうことはないのです。