泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

嫌いという感情は人間である証

ここ最近映画を見ることにハマっている私ですが、あまりにも重い内容の映画ばっかり見ていたため、たまには恋愛映画でも見てみようと思い、U-NEXTで【恋は雨上がりのように】という作品を見てみました。

 


この作品は、眉月じゅん先生原作、大泉洋さん、小松菜奈さんがそれぞれ冴えないファミレスの店長と、その店長に恋する女子高生を演じており、女子高生橘あきらの思春期ならではの真っ直ぐでピュアな恋愛心になんともキュンキュンさせられますし、その恋心に触れて、戸惑いながらも正面から向き合っていく店長のださカッコ良さが大人の男性の哀愁を感じました。

 


映画の話をすると長くなるのは悪い癖ですね。

 


さて、映画を通してそんなピュアな恋愛心に触れた私は、あーやっぱり人を好きになるって気持ちっていいなあと思っていました。

 


というのも、20代前半のこの時期に恋愛のれの字もない生活をしていて、人を好きになるってどんな感じだったっけ?と恋する乙女の気持ちを忘れかけていました。

 


なにも、無理矢理彼氏が欲しいとは思いませんが、真っ直ぐな目で好きと言える相手に出会えるということは素敵なことだとは思うので、いつかいい人に出会いたいなとより一層思うようになりました。

 


では、その逆の嫌いという感情はどうでしょう。

こちらは、前の職場で嫌というほど触れ合ってきました。

 


今日はそんな嫌いという感情についてのお話です。

 

*

 


今日のパンダは落ち込んでるというよりイライラしてた。

「嫌い嫌い嫌い嫌い…。」

「例の鬼瓦先輩のこと?」

鬼瓦先輩とは、話してくる内容は嫌味ったらしく、パンダの行動をいちいち細かく指摘して、そのくせ、パンダがいることを知って、わざと他の同僚とこそこそ話して仲間外れにしてくる嫌な先輩のことだ。

「耳ちくわにしてもダメ?」

「ダメだね。もう顔を合わせなきゃいけないってだけでイラッとくる次元にまできてる。」

「うーん手強いわね。」

はあ、と大きくため息をつくパンダ。

「まあでもいいんじゃない。物事は必ず裏表があるから存在できるのよ。感情もそう。何かを好きって思えるってことは、何かを嫌いって思えるからこそよ。好き嫌いの感情があるのは、人間である証なのよね。」

「じゃあ、嫌いのまんまでいいってこと?」

「そう。業務はきちんとすることを前提としてね。出来れば嫌いな人は少ない方がいいけどね。いろんな方法を試してそれでもダメならもう仕方ないのよ。無理して笑顔作っても、ぶっきらぼうな態度とってもどっちにしても嫌味言われるんだし、だったら嫌いな人がいる自分を許してあげることね。」

 

*


みんなに好かれようと思っても、どこかで文句をいったり、否定的な意見を言ってくる人は必ずいます。

 


そんな人の顔色を伺って、ビビりながら行動するよりも、自分のことを好いてくれる人を慕って生きていった方が楽しいし、心が軽いです。

 


自分には合わないと思ったら、もう一線を引いて、必要最低限のやりとりだけしかしない。

無理して笑顔を作ることはもうやめにします。