泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

泣きたくなるような辛い時

題名にある「泣きたくなるような辛い時」

この言葉は、嶋大輔さんの【男の勲章】という歌の中の歌詞の一部です。

 

今日から俺は】という、賀来賢人さんが主演のドラマの主題歌として、再び脚光を浴びた歌でもあるので、私と同じような世代の人でも知ってる人は多いのではないでしょうか?

 

私はこのブログにあるように、メンタルがお豆腐なのですぐに泣きべそかいて落ち込んでしまいます。

 

今日はそんな時のお話です。

 

*

 

悲劇のヒロインは降格ヒロイン、と言われたあの日から、泣いて愚痴ることを控えているパンダであるが、今日はよっぽどしんどかったのか、それともよほど悔しいことがあったのか少し涙目になってとぼとぼ帰っているパンダであった。

「そんなに泣きそうになってどうしたの?」

と優しくセバスチャンが問う。

「…今日仕事でね、ちょっと連絡ミスしちゃってさ。患者さんにはそこまで迷惑かかってはいないんだけど、私からの連絡を受けた先輩に手間をかけてしまったんだよね。それで、いつものごとく怒られちゃってさ。伝え方が下手くそって。確かにもっと正確に伝えることができたなーって反省。」

涙目で話すパンダ。泣かずに、自分の反省点に気づけている時点で成長である。

「うーん、ここ最近そういった些細なミスが連続してて、正直どんどん嫌な気持ちが増えてきてるの。泣くまいと思ってるけど、やっぱり上手く行かないと泣きたくなるよ。」

「そんな時は泣いてスッキリするのが1番よ。」

まさかの返答に耳を疑うパンダ。

「え?この前は泣いてちゃダメだっていったじゃない。」

「あら?あなた、ちょっと捉え違いをしているようね。私がいったのは、ただ泣いて愚痴って反省しない、前にも進もうとしない状況はどうなのってだけで、泣くなとは一言も言ってないわ。涙を流すとストレスの元となる物質が体外に流れ出す作用もあるんだから、辛い時は泣いた方がいいのよ。」

「うーん、でも、なんかこのまま泣くのも違う気がする。負けた気がする。」

すでにパンダの目から涙は引いていた。

泣いていいと言われているこの状況でこの状態は、ちょっと前のパンダでは、考えられないほどの成長であった。

「なかなか強くなったわね。うーんだったら、こうするしかないわね。」

そういってセバスチャンは、帰りがけにあるレンタルビデオ屋さんにパンダを連れていく。

「涙が出そうになってる時って、やっぱりそれだけ体に負担がかかってるって証拠なのよ。強くなることは大切だし素敵なことだけど、ストレスを体内に溜め込んだ状態を、そのままにしておく、ってのはちょっと頂けないわ。お肌にも悪いしね。じゃあどうするか。泣く理由を別に作ればいいんじゃないかって提案。泣ける映画でもみて、自分が泣いてるのはこの映画に感動してるからだって思えば、涙を流すことに躊躇はしないでしょ。」

 

*


悔しくて流す涙も、感動して流す涙も結局は同じ涙ではあります。

 

どうせ流す涙であれば、ネガティブな涙よりもポジティブな涙の方が素直に流せるのではないでしょうか。

 

素直に涙を流すことができれば、後に引きずることもなく、嫌な気持ちもすぐに消えていくことでしょう。

 

ちょっと号泣できる映画を借りに行ってきますね。