泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

甘え上手は世渡り上手

そういえば先日のM-1グランプリ見ましたか?

 

去年までの私は、そこまでお笑いに熱があったわけでもないし仕事があったので、次の日のネットニュースで誰が優勝したか確認するぐらいでした。

 

だがしかし、今は無職期間中。

しかも四千頭身のおかげで漫才熱が高いのでばっちり拝見しました♪

 

今日の話は、そのM-1視聴の準備のためにテレビをつけたところからスタートします。

 

*

 

パンダがテレビを見ていたときに、あの国民的アニメ【ちびまる子ちゃん】が放送されていた。

そろそろ待ちに待ったM-1が始まるため、今のうちにお風呂に入っておこうと、準備をしているパンダの足をまる子たちが止めにくる。

そのとき流れていた場面をあとになってパンダはセバスチャンに説明する。

 

「まるちゃん、藤木くん、永沢くん、山田、そして笹山さんって子がクリスマスパーティをやっててさ。」

「うん。」

「みんなで出前を取ろうって流れになって、笹山さんと藤木くんがラーメン頼んでて、山田がチャーハンを頼んだの。まるちゃんが鍋焼きうどんで、永沢くんはカツ丼ね。」

「…うん?」

「そしたら、先に笹山さんと藤木くんの頼んだラーメンと、山田の頼んだチャーハンが先に来たの。」

「…私は今何を聞かさせてるの?」

「それでね、最初は全員分のご飯が届くまで待ってようってなったんだけど、あんまりにも鍋焼きうどんとカツ丼が遅いから、先に来た人は食べていいよってまるちゃんが言って。じゃあ私のラーメンを半分食べていいよって笹山さんが優しい一言を言ってくれてさ。山田もチャーハンあげるじょなんて言ってるから、それじゃあって言って、藤木くんがラーメンの器にかかってるラップを外したのよ。」

「…山田だけ呼び捨てなのはなんでなの?」

「そこからよ。笹山さんがその様子を見て『わー藤木くんラップ取るの上手いのねー!』って言い始めて『ラップって綺麗に取らないとピシャってなって水が弾け出ちゃうの。だからすごい!』みたいな感じで褒めててさ。そんなラップなんて誰でも普通に外せるでしょ?でも笹山さんはあえてそこに着目して褒め称えたわけよ。それで、そんな風に褒められて気分が良くなったのか藤木くんも『じゃあ、僕がやってあげようか?』とか言い出してさ。それに畳みかけるように笹山さんが『本当?じゃあお願いしようかな?』なんて言ってさ。それでラップ取ってもらってるの。これ凄くない?かなりの高等心理テクじゃない?」

「なるほどね、そういうこと。」

つまりパンダは、自分だったら気づかないところに着目して藤木くんを褒め称え、その上、自分には絶対にできないようなやり方でサラッと甘えられる笹山さんをすごい!と思うと同時に羨ましい!とさえ思ってるのだった。

「しかもすごいのがさ、藤木くんって笹山さんのことが好きなのよ。笹山さん絶対それ知ってて、知ったうえでやってのけてるってことよ。」

「それはどうか知らないけど。結局モテて、仕事でも人間関係上手くやれる人って、褒め上手、甘え上手、好かれ上手なのよ。人生において、敵は少ない方が生きやすいからね。」

 

*

 

私は長女なのですが、そのせいかよく甘え下手だねーと言われます。


とはいえ、セバスチャンの言うように、敵が少ない方がいいと言うからには好かれてなんぼです。

 

では、どうすれば人に好かれるのか悩んでいる私に、人から好かれるには、相手のことを知ったうえで、褒めて、甘えて、頼ること一番の近道だと笹山さんは教えてくれました。

 


まさか【ちびまる子ちゃん】から人生の教訓を得るとは思ってもいませんでしたが、流石は国民的アニメ。

長年愛される理由がわかりました。