片付ける時の呪文『元に戻す』
ところで皆さんは、家事はお好きですか?
掃除、洗濯、料理、洗い物…
家にいるとたくさんやるべきことはありますが、そのどれもを、満遍なくきちんとこなせていますか?
私はと言うと、全くそんなことはありません。
私は洗濯と料理は好きなのですが、掃除や洗い物、それらの片付けが本当に苦手で後回しにしてしまったり、片付けても適当にしてしまうことか多々ありました。
そんな風なので、当然仕事でもそのズボラさを注意される訳です。
今回はそんな片付けに関してのお話です。
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パンダは物を片付けるのがちょっと苦手だ。
自分では片付けたつもりでも、所定の位置に戻ってないだの片付けの仕方が違うだの言われて、やり直しをさせられることがしょっちゅうある。
「どうやったら上手く片付けられるようになるんだろう。」
いつものようにセバスチャンに相談するパンダ。
するとセバスチャンは、こんなことを言う。
「そうね。もういっそ片付けるって言う概念を捨ててみたら?」
突拍子のない提案にパンダの頭の中は途端に???で埋め尽くされた。
「ど、どういうこと?」
「だから言葉の意味そのまま。片付けるんじゃなくて、元に戻すって考えたらいいんじゃない?」
「それ片付けるの違う言い方じゃん。同じことでしょ。」
「そんなことないわ。全然違うわよ。意味を調べてみなさいな。」
セバスチャンに言われてパンダは片付けると元に戻すの意味をGoogle先生に問う。
「片付ける:散らかっている物を整頓する。
元に戻す:前に状態に戻すこと。元の状態を復元すること。※Google先生より
確かに、ちょっと違うかな?」
同じように聞こえる言葉も意味をちゃんと調べると、少しずつニュアンスが変わってくることにパンダは今更ながら驚いた。
「片付けるって考えるから我流になって、その我流が認められてないから、片付けてない認定されるんでしょ?だったら元に戻すって考えるのよ。元に戻すってことは、つまり、自分の前の人がしてた方法を正解として、その状態に戻すってことになるから我流でやるよりずっと確実でしょ?」
「むむむ、…確かにそう考えたら、物も前の人が使ってた位置に戻さないといけないし、片付けの仕方も統一しないと元に戻したことにならないから結果的に綺麗に片付けたってことになるのね。もし、それでやり方間違ってるって言われても誰々さんと同じやり方をしました!って言えるしね。」
最後の一言に嫌な予感を感じるセバスチャン。
「まあそれでやる気になってくれるならいいわ。そもそも綺麗に片付けられない女子は誰からも見向きもしてもらえないんだからちゃんと癖づけなさいよ。」
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このように考えるようなってから、私は以前より幾分か、片付けるという行為に苦手意識を感じることは少なくなりました。
不得意なことは、捉え方や考え方を変えて、自分がやりやすいようにしていくと、意外と簡単に苦手は克服できるのかもしれません。
綺麗に片付けをできる人というのは、男女に限らず好かれるものです。
人間好かれた方が生きやすいですから。