褒美を使わす
ブログの内容に入る前に、一つの本を紹介させてください。
【一瞬でYESを引き出す心理戦術/著 DaiGo/出版 ダイアモンド社】
この本、社会人は絶対読んでいたほうがいいです。
今回のブログの内容は、この著書から着想を得ています。
さて、皆さん、集中力はどのぐらい持ちますか?
私が昔読んだ記事に集中力というものは、15分、45分、90分が続く目安だとされているようです。
諸説あるにしろ、兎角集中力というのはいつまでも続かないということです。
特に、自分がしたくないけどしなきゃいけない事(課題や掃除、テスト勉強がそれに当てはまると思います)がある時の集中力なんて3秒で切れます。
そんな私が、嫌なことをするときの集中力を継続させるためにはどうしたらいいか、困ってた時のお話です。
*
パンダはその日、鬼瓦先輩からレポート課題を出されていた。
「やりたくない。」
「そんなこと言ったってしょうがないでしょ?」
「いや、分かってるよ?やりますよ。ちゃんと。やらなきゃいけないんだから。でも、この前レポート提出した時、言われてすぐ出したら『早けりゃいいってもんじゃない。』って言われたからなー。そんなにすぐにやらなくてもいいかなー…なんちゃって。」
あーこれはまずい。と思うセバスチャン。
「さてとレポート用紙も持ってきたし、面倒くさいことは、さっさっと終わらせよーっと。」
と言って数分後、パンダが見てたのは参考書ではなく、やっぱり携帯の画面であった。
「レポート3行しか書いてないけど?」
「そうなんだけどさ、一旦YouTube見ていいかな?yontubeの新しい動画上がってるんだけど。」
「…あなたねえ。」
パンダは、どちらかというと勉強は好きな方であるが、人から強制してやらされる課題は、いくら自分のためになることでも嫌いだった。
とにかく嫌いだった。
そのくせ、さらにやる気を削ぐようなエピソードがある以上、尚のことパンダがレポートに取り組む気は無いだろうなーと考えるセバスチャン。
でも、言われた課題を提出しない、なんてことはパンダの信頼に関わる。
どうにかしてパンダをやる気に出来ないか、と考えたセバスチャンは、昔読んだ本に書いてあった内容を思い出し、パンダにこんな質問をする。
「じゃあ、あなたが今したいことってそのYouTube見たいこと以外に何かある?」
「え?」
「yontubeの新しい動画みたい。他には?」
「うーん、お腹空いたからご飯食べたい。」
「あとは?」
「お風呂に入りたい。」
「それだけ?」
「んー、19時から有吉の壁があるからそれ見たい。」
パンダが今やりたいことを一通り聞き出したセバスチャンは、その後にこんな提案をする。
「そしたら今言ったことを、やりたい順に紙に書いて。」
「う、うん。」
言われるがままに、紙にやりたいことを書いていくパンダ。
パンダが書いた順は、『yontubeの新しい動画を見る』『有吉の壁をみる』『ご飯を食べる』『お風呂に入る』であった。
「そしたら、レポート1枚終わらせるごとに、そのやりたいこと1つやっていいってルールにしましょう。ただし、やっていいのは、1番下にあることからよ。」
「ってことは『お風呂に入る』からやっていいってこと?順番変えちゃダメなの?」
「だめよ。1番やりとことを優先させたら、それで満足しちゃうでしょ?課題1つ終わらせるごとに、1ご褒美、より自分が満足度を得るご褒美にありつくには、どんどん課題を終わらせないといけないってルールよ。逆に、さっさと課題を終わらせたらすぐに1番したいことが出来るようになるわ。どう?」
しばらく考えるパンダ。
「早くしないと有吉の壁始まるわよ。」
「…分かった。やります。」
そう言ってパンダは課題に取り組み始め、見事有吉の壁が始まる頃には課題を終わらせていた。
*
もともと私は、勉強や本を読むこと、書き物をすることは好きなのですが、とてつもなく集中力が切れやすい、そもそも集中できないので、決まってそれらを行うときは、好きな芸人さんのラジオや番組、アニメを聴きながらやっています。
課題をするときも、そのやり方でいいじゃんって思ったのですが、余程嫌いなことは、いつものやり方ではどうも集中力が足りないようでした。
そんな時に冒頭で紹介したDaiGoさんの著書に出会いました。
その著書の中に、『気が散る原因すらヤル気に変え、集中力を上げる「付箋の魔法」』という題で始まってるページがあります。210p〜です。
このページでは、自分が何かしなきゃいけない時に、気が散る要因を付箋に書き出し、デスクにペタペタ貼っていくことで、気を散らせる欲求を無理に押さえつけるのではなく、仕事のモチベーション向上に利用する。ということが書いてありました。(私に拙い文章では正確に内容が伝わらないと思うので、気になった方は実際手に取ってご覧になってください)
これだ!と思った私はさらにアレンジを加え、“課題を終わらせることができたら、欲求の低い順からやりたいことをやっていく”ことにして、“課題を終わらせることが、より自分が満たしたい欲求を満たすトリガーとなる”ようにシステムを構築し、実践しています。
さすがDaiGoさん。凡人の私では想像もつかないような方法で問題を解決してくれました。
こんな素晴らしい本に出会えた図書館、最高です。
皆さんもぜひご覧になってみてください。