そこどけそこどけメンヘラが通る
どうも。メンヘラです。
私は精神科に勤めていますが、たまに私が入院しなければいけないのでは?と思うくらい病むことがあります。
すぐ泣くし、すぐイラつくし、かと思えば少し嬉しいことがあると舞い上がるし、それで調子に乗ってやらかしたと思ってすぐ落ち込むし。
挙げ句の果てに、みんな私のこと嫌いなんだって言ってすぐ病むし。
クソ面倒な女ですね。
今日も仕事で自分の失敗に気づき、絶賛病み期の私です。
今は落ち着きましたが、ボロボロ泣いてた時の心境を書いていこうと思います。
*
情緒の不安定さは折り紙付のパンダ。
ちょっとした刺激ですぐに涙腺が決壊する。
「マヂむり。。もぅ死ぬ。。」
「メンヘラ特有の鳴き声やめて。」
もともとここ最近のパンダは、仕事が上手くいかず寝れないほど悩んでいた。食欲もあまり湧かず、急激に痩せていった。
そんな中、以前した仕事で自分の失敗があったことに気づき、いっぱいいっぱいとなりボロボロ泣いているのだった。
「せっかくイケメン上司のためにきちんとメイクしたのに、完全にとれたわね。」
「そんなこと、もうどうでもいいわ!どうせみんな私のことなんか、クソくらいにしか思ってないし。ちょっとおしゃれしたくらいで、ブスからメイクしたブスになっただけで、全然印象には残んないよ。」
完全に自暴自棄になっている。
「自分のことブスって言わないの。本当におブスになるわよ。」
「事実じゃない?全然可愛くないし、メイクしたって悪あがきよ。」
ネガティブ思考にも程があるくらいに、パンダはいま現在堕ちるとこまで堕ちている。
「よし。もういっそ爆発してしまおう。うん。人生リセットしよう。火薬を準備。」
「はいはい、ストップストップ。今爆発されたら迷惑極まりないでしょ。それに、ゲームじゃないんだから、最初からやり直しなんて選べないわよ。」
「じゃあどうしたらいいのよ!?何やってもうまくいかない!自分は頑張ってやってるけど、実際はやってるつもりで独りよがり!やることなすこと全部空回り!挙げ句の果てに皆んなの足を引っ張る足手纏い!もう生きてる価値が分からない。」
高校生の時から、ちょっとしたことで病みやすい性格のパンダ。
かつての職場での失敗が頭の中で思い出され、余計に落ち込んでいるのだ。
「はぁ…。」
そうやって下を向いて項垂れるパンダの背中からは、なんだか緑色のネバネバした液体が溢れて来そうだ。
「もう、言いたいことは全部言えた?」
「うん…。」
そんなパンダの対処法を、セバスチャンはよく知ってる。
「よし、これで全部出し切ったわね。最終形態もそろそろ終了ね。」
涙でグチョグチョのパンダの顔から怒りと悲しみの表情がスッと消えていく。
「あなたが何か問題にぶち当たったときは、まず悲しみのフィルターを通して、次に怒りのフィルターを通して、最後に誰かに慰められながら頭がガンガンするほど涙を流してスッキリさせる。どう?もうかなり頭が痛くなって来た頃じゃない?だいぶスッキリしてきた?」
「うん…頭超痛い。」
「そしたら次は、あったかいお風呂に入って、食べたいご飯食べて、ふかふかのお布団で寝る!もう何も考えずに3大欲求のうちの2個を思う存分満たしちゃいなさい。」
パンダはセバスチャンに言われるがままに、ご飯を食べて、お風呂に入って、そして布団に入った。
「あなたみたいな子は、身を持って精神不安定になる大変さを実感してるから、1番患者さんの気持ちに寄り添えるはずよ。だって自分自身がして欲しいことを、してあげればいいんだから。」
*
メンヘラとは心に何か問題を持った人のこと全般を言います。
私はメンタルが強いようで、かなり弱いのです。
よく、そうは見えないと言われますが。
一旦ネガティブ思考になれば、堕ちるところまで堕ちて自暴自棄になりますが、意外と逝くところまで行くと、自然と自分で登ってきます。
こんなこと考えても意味がない、次また頑張ろとか。
どうせみんな私のことなんとも思ってないから、気にする必要なんてないとか。
私は天才、とか。
意外と反動でポジティブになっていくのです。
クソ面倒なのは自分でも分かってますが、これで今まで心の安寧を保って来ました。
ただそこで大事なのは自分の思いを溜めずに吐き出すことです。
そこで吐き出すことで自分が自分のことをどう思ってるかを知ることができ、客観的に自身を見て冷静になることができます。
何かにぶち当たったら思いのまま動いて、吐き出して、前に進む。
こんな不器用な成長の仕方もまたありなのかもしれません。