泣き虫パンダと慰め役のセバスチャン

不器用な新人社会人が世の中を生き抜くための処世術

見栄っ張りちゃん

朝がとことん弱い私ですが、実は毎日メイクをきちんとして仕事場に行っています。

メイクに限らず苦手なヘアセットを前髪だけでも頑張って、ヘアオイルなんかつけちゃってます。

もちろん、単略化してるとは言え結構な時間がかかります。

 

どうしてそんなめんどくさいことを、苦手で貴重な朝の時間にやってるんでしょうか?

 

通勤途中で、運命の人に出会えるかもしれないから?

 

それもありかもしれませんが、もっと明確に理由があります。

 

今日はそんな朝の時間についてのお話です。

 

*

ふと気を抜けばそのまま落ちてきそうな上瞼を擦りながら、大きな欠伸をして起きてきたパンダ。

顔を洗って、歯を磨いて、体重を測って、着替える。

「お、体重が昨日より500グラム減ってる。」

そんなことが嬉しいいつもの朝のルーティンである。

四方八方に飛んでる寝癖を、ある程度クシで整えたら、アイロンでやりまっすぐ内側に整えていく。

「今日は前髪うまくいくかなー。」

どうせ外に出たら、風で秒で崩れるのにクルンクルンと前髪を不器用な割には器用に巻いていくパンダ。

「よし、いい感じ。」

ヘアオイルをつけたら、ここでご飯を食べる。

「ごちそうさまでした。」

そしてここからが気合の入れどころ。

メイク。

「本当毎朝よく綺麗にメイクするわよね。マスクで隠れるのに、チークもリップもして。」

とセバスチャン。

パンダがメイクを好きなことを知ってるが、それ以上に朝はギリギリまで寝たい派閥のパンダ。

ちょっと前だったら、メイクなんて二の次で布団の中に入っていたのにと、その変化に多少驚いてる。

「当たり前でしょ。職場にイケメンがいるんだから。

あ、そうだった。

パンダは今のところお気に入りのイケメン上司が2人いる。

「その上司に少しでも可愛い顔を見せたいから?」

「はぁ?違うよ。その顔面拝ましてもらってるんだから、こっちもメイクするのが最低限のマナーでしょ?」

そもそもメイクをすることは社会人としてのマナーではないか?とセバスチャンは思ったが、眠たいながらも、一生懸命メイクしてるパンダを見てると言うに言えなかった。

「まぁ、どんな理由であれ身だしなみを自主的に整えて、仕事に挑もうとする姿勢は良いわね。」

「よし、出来た。」

ナチュラルでありながらも、すっぴんとは雲泥の差があるビフォーのパンダ。

今日はピンクのチークがメインの、控えめ愛されメイクらしく、いつもより上手くできたのか鏡の前でニコニコしてる。

「さ、早く仕事に行こうっと!」

ルンルンで自転車に荷物を載せ、ペダルを漕ぐパンダの後ろ姿は、いつものように楽しそうであった。

 

*

 

ここ最近の記事でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、私は結構イケメン好きです。

 

人は見た目じゃないと言いますが、見た目はかなり大事です。

 

というのも私は、見た目がいい人がそばにいないと、自分の見た目もいい状態をキープできない見栄っ張りちゃんだからです。

 

私みたいな見栄っ張りちゃんは、自分のお気に入りのイケメンがいると、どんなに朝が弱くても、一生懸命朝シャンして、ブローして、アイロンで前髪整えて、いい匂いのヘアオイルつけて、マスクの上のメイクをばっちりして仕事に行けるのです。

 

おかげで、なつめさんメイク可愛いですね、とかアイシャドウ素敵ですなんて言われます。

当然ですが、かなり仕事のモチベが上がります。

 

何しに仕事に来てるんだ、と言われそうですが、結果的に良い方に転んでいるんです。

 

だったら、少しくらい見栄を張っても良いじゃないですか。

 

仕事はちゃんとしますから。